今日の命名規約ゼミは延長戦をさせてもらった。私がnecとnonについて疑問に思ったことを問題提起して、議論した。
以下、みんなであーだこーだと議論して、解説書やなんかを読んで、たどりついた結論。
nonとnecはどちらも分類の論文ではよく見かける単語で、どちらも「〜ではない」という意味で用いられている。たとえば、Aus sensu Y non XだったりAus sensu Y nec Xだったりする(どちらも訳は「XではなくYの言うAus」)。
私はずっと「〜ではない」という意味で用いるなら、nonだと思っていて、necが使われるケースが多いのを疑問に思っていた。で、調べてみると、nonは単独で使えるが、necは単独で使えないということだった。つまり、現在論文で散見されるAus sensu Y nec Xという使い方は、誤りということである。necはAus sensu Y non X nec ZであるとかAus sensu Y nec X nec Z(訳はどちらも「XでもZでもなく、Yの言うAus」)といった使い方しかできない。
いろいろ論文を見てみると、海外の有名ジャーナルに掲載されているような論文では、ちゃんとnonとnecが使い分けられていて、意味の違いがしっかりと認識されているらしい。日本のジャーナルではあまり重要視されていないのかどうなのか、人によってnonをつかったりnecを使ったりと人それぞれだった。

これはかなり賢くなれた気がした。