涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)
涼宮ハルヒの驚愕(初回限定版)を読了。待たされた分期待はあったが、「あまりおもしろくなくてもまぁ仕方ないか」という諦念も正直あった。
しかし、期待をはるかに上回るおもしろさで良かった。
以下、ネタバレあり
前作の『分裂』で「世界が分裂」しており、その原因は言うまでもハルヒなのだが、その理由が心温まるものでニヤニヤが止まらなくなった。そして、新キャラの渡橋泰水といい・・・
また、藤原には同情した。今作の影の主役だと思う。国木田は存在感が増している。橘は空気。九曜は相変わらずエキセントリック。
朝比奈さんと藤原の未来談義が終盤に含まれているが、難解。一読しただけではなかなか理解出来ない。しかし、今作では未来に関してはかなりの情報が提供されたように思う。
エピローグで佐々木とキョンの会話が描かれているが、私には別れの描写にしか見えなかった。佐々木から別れを切り出している、という。キョンにはハルヒがいるから、と佐々木が自分の中で結論を出して身を引いたように感じたんだけど、深読みしすぎかな。