昆虫・自然

中四国地方が梅雨入りしたらしい。キノコの季節が本格化してまいりました。

今月号の『昆虫と自然』は四国の昆虫特集号。久松さんがトンボを担当されるという話は聞いていたが、その他の項の担当者もうちの研究室の関係者ばかりで驚いた。 内容は、どの執筆者も気合入ってるなー、という印象。四国の虫に興味があれば必見だと思う。

9時半頃にテントから這い出す。起きてから昨晩24本のビールを5人で消費し尽くした事実を知った。 荷物を車につめ込み、森の中に散っていく。

山迫さん、小川くん、甲斐くん、菅谷と私で四国南西部へ採集へ。目的は足摺岬の赤いやつ。早朝に出発して今の山で採集してから足摺へ入り、一泊。翌朝に足摺で採集という行程。

ハネカクシについて調べたいことがあったのでググってみたら、岡山県のホームページから『岡山県野生生物目録』のPDFがダウンロードできるようになっていた。 http://www.pref.okayama.jp/soshiki/detail.html?lif_id=67604 ハネカクシの部分だけだけど、…

ディプの学名で〜myiaという学名が多いので、どういう意味なのか気になり、調べてみた。『(薄っぺらい翅なので)膜』ではないか? とかなり穿った予想をしていたが、ギリシャ語で『蝿』という、そのままの意味だった。

先日の採集会で、ライトFITに落ちていたハエ。体長は2mmほど。ソーティングしていて、思わず「スゲー!」と声に出してしまった。所属はよく分からない。カマを持っているハエといえば有名なのはカマバエだが、確実に違う。オドリバエではないかと思うのだ…

赤穂根島のアリヅカムシは珍品とされていると書いたが、今回の調査で駄物となった。しかし,現在は遷移が進んでいて自然林の割合が多くなっているとはいえ、かつて島に多くの人が住んでいた頃はほぼ全域がミカン畑だったようで、現在のように照葉樹林に覆わ…

「四国初記録云々」について、少しだけ。今回はあるゴミムシが問題になっていたのだけれども、保育社の原色甲虫図鑑の分布欄に「四国」の記述がなくとも、実際は分布していて、そのことがすでに判明している虫はかなりいるようで、それは酒井先生曰く「漏れ…

部屋に差し込む朝日で目が覚める。そして朝も寒い。とても寒い。 朝食をいただきながら聞いたところによると、今朝(6時頃)の気温は8℃だったらしい。どうりで寒いわけである。 9時頃から調査開始。私は昨日仕掛けたFITを回収し、尿素を撒いたところの…

山迫さん、礼央さんと私の3人で調査へ。調査地は芸予諸島の赤穂根島という半無人島で、数年前から昆虫研の学生によって昆虫類の調査が行われている。研究室に学生は数居れど、ハネカクシ屋がこの島に解き放たれるのは初。FITを持参する馬鹿の上陸も初。…

伊予松山藩19代目当主にして、研究室の殿であらせられる久松さんがホームページを公開されたが、紹介するのをすっかり忘れていた。打首だけは勘弁して欲しいので、紹介しておく。 ちなみに、久松さんは殿なので、研究室においては先生よりも偉い。 しかし、…

最近、絵かきの方法について考えている。これまでは、描画装置をつかって下絵を描いて、トレーシングペーパーで墨入れしたのをパソコンに取り込むという方法を取っていた。今、この方法からの脱却を考えていて、 1)写真をとって合成し、イラレなどの画像編…

吉冨先生にHandbook of Zoology Coleoptera vol.2を見せていただく。チラ見しただけだが、その情報量に圧倒された。圧巻の内容で、最早ハンドブックとは言えない・・・ 特にテネの項はすごいボリューム。 ただ、私が用があるのはvol.1なのだ。vol.2が出ると…

今日の命名規約ゼミは延長戦をさせてもらった。私がnecとnonについて疑問に思ったことを問題提起して、議論した。 以下、みんなであーだこーだと議論して、解説書やなんかを読んで、たどりついた結論。 nonとnecはどちらも分類の論文ではよく見かける単語で…

今日、ヒラタムシ上科の写真を撮っていた。うちの研究室にはヒラタムシ上科をやっている人が何人かいて、私が撮影装置で写真を撮っていると、彼らは後ろからモニタを覗いてニヤニヤしていた。 そのなかで彼らの反応が一番良かったのが、この虫。雑甲虫屋なら…

以前から頭の隅で引っかかっていたヒゲブトハネカクシがいた。見たことある気がするけど、なんだか分からない。今日作業をしていたら、不意にピースがはまって、正体が分かった気がした。作業を中断してそのハネカクシを検鏡したところ、まさにその種類! 天…

今日の命名規約ゼミで議論したことのおさらい的な。比較的理解しやすい部分だったけれども、擁護名、遺失名、抑制名などが出てきており、内容は重要。特に遺失名と判断する基準をみんな認識間違いしていた(私を除く)。「新参名が慣用されており(直近50年…

豊田ホタルの里ミュージアムのザトウムシ展。コンパクトながら内容は充実していて、非常に面白かった。普段からフィールドで落ち葉ふるいをしているのでザトウムシとは顔馴染みなのだが、あのフォルムがどうしても好きになれなかった。今回の展示を見てずい…